古都の西に佇む2つの塔。
通勤で国道を通るたびに見ていましたが訪れるチャンスがなかった古都奈良の文化財である薬師寺。
ずっとチャンスがないと思っていましたが、きっかけは待っているだけではやってこないことを最近になってやっと分かりました。
きっかけは自分から積極的に作りにいかないと手に入らないので、GW休日を利用して
薬師寺を訪問しました。
でも奈良の観光中心地が奈良公園周辺だとすると離れた西の地域に位置しています。
このためどうしても訪れる人が少ないように思いました。
奈良のお寺は奈良時代に建立されているんですね。
当たりまえといえば当たりまえですが、京都に生まれ育ったものからみるともう一つ前の時代の建立に得も言えぬ感慨があります。
今や有名な観光地では必ず見掛けるインバウンドの外国人や団体客は少ないようです。
逆にそれが気持ちをほっとさせてくれるお寺でした。
門をくぐって目に入ったのは十分に広い敷地にそびえ立つ金堂、西塔と東塔。
創建当時の1300年前からある東塔は現在解体修理中で幕がされており塔が見えませんでしたが、千年の歴史を持つ冷厳な雰囲気はお寺自体から伝わってきます。
お寺のお堀も静かに流れる水の音まで歴史を感じさせてくれます。
穏やかな晴天に恵まれた日中に訪れましたが、5月初旬は暑いです。
うちの母親を急に誘って訪れたものですから、母親は日傘も帽子も持たずに出てきたので暑さに少しやられていたようです。
お寺にもよりますが薬師寺は結構敷地が広いお寺です。
参道とか砂利道とか歩くことになるので訪れるかたは暑さ対策を忘れずにされたほうがよいと思います。
この季節、木陰は涼しいです。
薬師寺は三蔵法師と強い縁のお寺で、玄奘三蔵院伽藍も建立されています。
三蔵法師のお言葉である『不東』。
インドにたどり着くまで東に戻らない!、決意や心意気をしめす『不東』の文字は今でも心に響きます。
『心意気なくして事業は成り立たず』何ごとをなすにも心に決意がなければ、どうすれば前に進むかを考えなければを考えさせてくれます。
出来ない理由なんて並べても意味はありません。
どうすれば出来るかを考える、難しいですが大切です。
・拝観料など
私は車で訪れました。
お寺に南側に結構大きめの駐車場が設置されています。
ゲート式で料金は500円でした。
拝観料はおとな1,100円。
特別拝観(?)の食堂などを見学するかたはプラス500円必要なようです。
私は1,100円のほうで入館しました。
薬師寺は古の歴史を感じさせてくれます。
1,300年前の奈良を思い描きながらお寺を散策出来ました。
とっても穏やかな気持にさせてくれるお寺でした。