沢田聖子さんは凄い!!
沢田聖子さんの何が凄いかと云うと所属する事務所を2回やめた後、今でもインディーズで頑張っていることが凄いと思う。
誰でも自分の好きなこと、したいことやりたいことはあると思う。
でも思い通りには出来ないのが人の世だ。
会社員の場合、大抵のサラリーマンは入社して右も左も分からない状態で、「あなたはこの仕事をやりなさい」と仕事をあてがわれる。
沢田聖子さんはアーティストであり会社員とは違うがスタートは同じようなものだ。
高校生でデビューした彼女は最初は右も左も分からなかったと思う。
シンガーって何?ライターって何?どうやって曲は作るの?という状態だったと思う。
だって高校生ですよ。
部活でテニスをしている高校生の女の子が、ある時から芸能人としてイルカの妹としてデビューしたのですから。
最初は事務所から云われた曲をそのまま歌っているだけでよかったんだと思う。
我々サラリーマンも同じだ。
入社当時はあてがわれた仕事をただ一生懸命にこなすのが仕事だと思っていた。
でも何年か経って彼女は事務所とぶつかった。
事務所の方針と彼女の考えるベクトルにズレが生じるようになったのである。
結局双方のベクトルはズレたまま修正することが出来ずに、彼女は泣いて事務所を駆け出した。
その後は新しい仲間と新しいレコード会社で違う道を歩んでいくことになったのである。
ちなみに私はこのデビューしてから3年くらいの沢田聖子がやっぱり一番好きなのである。
新しい事務所では最初はみんな必死だった。
些細なことでもみんなで相談して決めて、うまくいった時にはみんなで喜びを分かちあったものである。
だがみんなががんばった努力で事務所が大きくなっていくにつれて、ここでも事務所と彼女に間にズレが生じてきた。
少しずつ、ほんの少しずつ彼女の意見が通らないようになっていたのである。
彼女も以前の事務所を飛び出した時と違い、成長した大人である。
なので我慢もしたし、ズレた隙間をちょっとずつでも修正しようと努力もした。
だけど廻りはそんな彼女を理解しない…彼女は孤独を感じるようになっていた。
ライブで応援者と触れ合ったその後は、ホテルに帰れば大きな部屋でひとりきり…。
スタッフはそれなりの人数が揃えられているが、ライブが終わればやはりひとりきり。
スタッフはスタッフだけで打ち上げをする。いつの間にか彼女の居場所が見当たらなくなっていた。
販売物にしてもそう、その他のことにしてもそう、意見が通らない。
自分の名前が事務所に付いているのに…私は何??
彼女は事務所を抜ける決心をした。
自分の名前が付いた事務所なのでいろんな葛藤やひとには言えない苦しいこと嫌なことがあったと思う。
『ひとりで歌えるの?』
でも彼女はひとりで進むことを決めた。
今、彼女はひとりで確実に進んでいる。
我々サラリーマンで考えてみた。
がむしゃらに仕事をしていた20歳代。ある程度仕事が分かってくると廻りが見えてくる。
自分がやりたかった仕事ってこれであっている?
やりたいことを全うするために、本当の自分になるために、20代後半で転職する。
心機一転で新しく飛び込んだ会社。
天職と思えて頑張っていたが、何年かすると人間関係で息苦しくなってくる…。
恐らくいっぱい考えたであろう。
自分のちからを信じて、自分を応援してくれるひと達がいることを支えに、ひとりで仕事をするフリーランスとして働くことを決めた。
フリーランスは自由に見えてもぜんぜん自由じゃない。
お金計算の経理も営業もひとりでこなさないといけない。
本業以外の雑多な業務を全部自分でこなす必要があるのである。
事務所や会社なら領収書を提出するだけで清算までしてくれるのに…。
でもそんな彼女だからこそ、私からは光り輝いて見えている。
すばらしい人生だと思う、一生懸命な彼女には負けてられない。
まだまだ頑張らねばね。(笑)