子供がまだ小さいころには家族でいっぱい遊びにいきました。
ちょっと長い休暇をとれた夏休みとかゴールデンウィークとかシルバーウィークとか。
家族そろって遊びに行ったものである。
行き先はたいていが温泉、プールそして遊園地!この中のどれかが入った場所である。
家族で行く旅行といえば皆が遊べるところ喜べるところである。
でも初めてシルバーウィークが出来た時にはちょっといつもと行動が違っていた。
『今まで行ったことがない北海道に行ってみたい』
嫁の希望を聞いてせっかくの長期休暇だから奮発して3泊4日の道東ツアーに親子三人で参加したのである。
普段は現地でアクティブに遊ぶことが中心なのが観光中心のツアーに参加したのだった。
初めての北海道。
嫁と息子にとっては初めてで、私にとっても道東は初めて訪れる場所だった。
自然の豊かさに感動して人より多い牛の数に感動して、まっすぐどこまでも続く道、その道をバスに乗って走り続けることに感動した。
風の冷たさを感じたことも
「北海道サイコー!」
なんて思ってしまうバカっぷりでした。
でも子供にとって楽しめた旅行だったかはいまだに考えるときがある。
観光型のツアーだったので道中はほぼ乗り物で移動するツアーであった。
子供連れの参加者は他におらず、皆人生の先輩がたばかりであった。
息子からみたらずっと
「乗り物に乗っているだけ」
と思えたかもしれない。
自宅を出発して現地についてからも移動している。
朝早くから夕方まで心が休まる暇がなかったのではないだろうか。
それが3日も4日も続いたのだから息子は苦痛だったのかもしれない。
最終日の早朝に阿寒湖を船に乗って見物するオプションツアーに参加したのだが、これがいけなかった。
息子がくびを痛めたのである。
普段では絶対に起きない早朝に目覚めさせて動かしたのがいけなかった。
息子が船を降りる時に急に走り出した時に首に衝撃があったのか、『痛い!』とその場でうずくまり動けなくなった。
その後は食事も食べられないくらい一歩も歩けないくらい。
「医者に行くか?」とも考えたが北海道で医者に行くのは大変なことであった。
車で1時間とか移動しないと医者がいない!しかも連休中なので診てくれるかどうか分からなかったのだ。
私の判断はツアーバスで移動。見物などしないで安静にしておくこととした。
そんなこんなでなんとか自宅に着いてから病院に電話を掛けまくったが、大阪でも
連休でどこの病院も見てくれない。
しかたなく救急車で病院へ行ったのがクソ病院。
レントゲンを撮って異常がないことだけは確認出来た。そして必要もないコルセットを買わされて帰ったのだった。
息子は数日安静にして過ごした。その後に首も痛みが引いて通常に戻ってくれたのが幸いであった。
我が家の北海道旅行は感動と痛みを感じた天国と地獄を味わった思い出深い家族旅行となった。
あの時にお世話になった読売旅行のツアーコンダクターのお姉さん、色々と気に掛けてくださりありがとうございました。