毎年秋に幕張メッセで開催される日本では最大のITとエレクトロニクス関係展示会である。
今やCEATECはIoTが中心になったが、数年前までは各社新製品を展示した電機の総合展示会だったりした。
今のCEATECは以前と様変わりして、シャープ、パナソニック、日立、富士通とかエレクトロニクス業界だけではなくて、トヨタ、コマツ、ローソン、楽天、KDDIの通信とかモビリティ会社とかも参加する展示会になっている。
そんなCEATEC(シーテック)だが、今年はどんな未来を見せてくれるのだろうかとワクワクしながら会場に向かった。
IoTの展示会だからであろう、どこのブースでもIoTに関するネットにつながる展示がされていた。
部品のセンサーであったり、ソリューションであったり、各社捉え方は違うがIoTが中心だったのは間違いがない。
少し違うのはロボットや8Kテレビ、そして車関係の展示だろうか。
まぁ8Kテレビもロボットも車もネットにはつながるのでIoTと言えなくはないだろうとは思う。
8Kテレビはまだまだ認知度が低いが12月から衛星放送がついに開始される。
8Kを推しているシャープやJEITA(電子情報技術産業協会)のブースで映像が見られたが岩肌まで見える精細な画像は見ごたえあると思った。
その他の各社展示を見て感じたことは、あらゆる製品や道具がインターネットにつながるのは今や当たり前になっている。
部品や製品をインターネットにつないでデータをサーバーまで吸い上げることはどこのメーカーもやっていると思った。
ただ吸い上げたデータの活用が形になっていない企業が多かったように思う。
サーバーに集めたビッグデータから必要情報を抜き出して必要としている人に活用する。
IoT活用の基本だがデータを集めるは出来てもデータを次の商売に結びつけることがまだ出来ていないように思われた。
例えばローソン。
今や来店客の時間や何を買ったかどの動線で店内を移動したとかまで店は把握しているらしい。
でもデータをまだまだ活かせていない。本部のかたがまだ途上であると云っていた。
私はさすがはビッグデータだと思った。
ビッグデータとは、今まで手を出さなかった、手を出せなくて捨てていたゴミデータのことである。
このゴミデータの中に今やお宝が含まれていると各社がやっきになってIoTを推し進めている。
もちろんAIやクラウドが進化してきたから、IoT活用が実現出来るところまで来ているとは思うが、最後に必要などのようにデータを活用するかのち絵がまだまだ足りないと思えた。
パナソニックは部品とソリューションを展示していた。
印象に残っているのは、会議室の空きや利用状況をセンスしてソリューションにまで持っていく展示だ。
まぁ有りではあるが地味なソリューションだと思った。
CEATECはやはり国内最大のエレクトロニクス展示会なのである。
ネットにつなぐ次にはVRとかグラスを利用したビジネスで攻めないといけないのではないだろうか。
ネットにつながるのが当たり前であるなら、今までには無かった発想で見学者をあっと驚かすようなことが必要だと思う。
会議室の空きとか利用状況を使ったソリューションでは、海外勢が巻き起こすイノベーションに負けると思ったのは果たして私だけであろうか。