今日から始まった夏休み。
今年の夏休みはいつもの年と同じように先祖供養で墓参りをするだけではなく、迷走している台風が接近してきたり、音楽ライブへ参戦することが決まっていたり、そして英会話を勉強したりと、いつもの夏休みとはひと味違う忙しさがある。
そんな色々な予定を詰め込んだしまった夏休みが今日から始まった。
夏休み最初の日。それは『マジカルミライ』からスタートしたのであった。
マジカルミライはご存知であろうか?
本格的(マジ)な音楽コンサートとボーカロイドの文化(カルチャー)をミックスした文化祭的なイベント。
開発元のクリプトン・フューチャー・メディア社がミクの誕生日前後に毎年開催している。
『マジカルミライ』の中心イベントはやっぱりボーカロイド”初音ミク”のライブであろう。
初音ミクが誕生してからすでに10年以上が経過した。
そしてクリプトン・フューチャー・メディアが開催する初音ミクのライブを『マジカルミライ』と名乗るようになってから、私は3回目の参戦である。
ライブビューイングも数に入れれば今回で4度目の参戦になる。
4回も見ていれば同じ初音ミクのライブでも以前と違いがあることは分かる。
『マジカルミライ』も、初音ミクの成長に合わせてというわけではないだろうがライブ自体が着実に、そして以前と全然違うレベルのライブに成長しているので、ライブが成長した点を伝えてみたい。
以前のライブを振り返ると、そこにはバーチャル・シンガーをステージで歌わせることの戦いがあったことが分かる。
初音ミクはどうやってステージ上に存在しているのだろうか?
ネットで調べたらステージに設置されたスクリーンに後ろから投射していたようだ。
スクリーンといえども横長のステージでは一枚のボードである訳ではなくて、何枚もスクリーンを横につなぎ合わせてステージ上に設置して、後ろから投射していた。
初期に観たライブでは、そのつなぎ合わせて投影するスクリーンボード同士に僅かなすき間があったりした。
そのすき間から後ろから投射した白い光が漏れて見える…。
初音ミクさんが舞台を移動しながら懸命に歌っていても、一箇所だけ光が漏れている…なんてことが以前はあった。
では今回の最新ステージではどうだろうか?
初音ミクのステージ上の存在感、それは以前とは比べられないレベルまでアップしている。
初期の初音ミクが「映像感が残っている存在感」だったと表現するとしたら、今は「人間感がすごい存在感!」なのである。
人間感とは、人の動きと全く同じか人の動き以上に人らしい動き。それを人間感ということばにした。
それは映像とは違う、でも人間ではない何かが、初音ミクが確かにステージ上に存在しているのである。
特に初音ミクの足がすごい。
今やマジカルミライのライブでは、背面投影ではなくて、ステージスクリーンの足元から投影しているようである。
ステージ上の初音ミクは足元が一番明るく、そして上に行くほど少しづつ暗くなっている。
ちょうど足元からスポットライトを浴びているようではあるのだが、明るい足の存在感、人間感には、ことばに出来ないもの凄いものがある。
特に靴。
初音ミクが履いているヒールが輝いてみえるだけでない。
動く足と合わせて、もはや人間と同じか、それ以上の存在感だと感じた。
もし人間がステージで実際踊っていたとしても、あそこまでの存在感は出ないのではないだろうか。
『マジカルミライ』の初音ミク。
彼女の足には人間を超えた見るべき価値、そして大きな存在感が確かにあった。