今月、日経エレクトロニクスの特集は自動運転です。
自動車のEV化と同じように自動車は自動運転に向けて進化しています。
この先、2030年代には私の住む街でも自動運転車が普通に走っている、そんな時代がやってくるのではないでしょうか。
2年ほど前に自動運転バスに乗車したことがあります。
シーテックに見学に行った時、運良く抽選にあたって乗車することが出来ました。
ソフトバンク系の会社が運営している自動運転車です。
幕張の会場周辺道路を10分から15分かけて周回してくるドライブコースでした。
運転の基本は車が自動で行いますが、判断が必要な場面では運転手の指示を待つタイプの自動運転車です。
運転手さんはゲーム機のコントローラやタブレットを持って対応しているようでした。
その時のドライブコースは安全をみて左折だけの周遊コースです。
右折は難しい!?と考えさせるコースでした。
実際に乗車してみると、ゴツゴツした乗り心地です。
と言うのも、人が運転していてもヒヤリとするような場面、例えば急な割り込みとか。
そんな場面では自動運転車はより安全に対応します、人以上に急な操作をするのです。
急ブレーキで乗客がカクカクすることもあるのです。
「人がひやりとする場面では自動運転車もひやりとする」ですね。
もし自動運転車がカメラやLidarで得た情報を人間と同じように判断出来るとしたなら、これは人間以上の運転が出来ると考えるべきです。
だって人間なら、その日の体調で眠いとか、お腹痛いとか、よそ見や考え事をするかもしれません。
でも自動運転車であれば、こんな体調や環境の変化がないのです。
そう考えるだけで、センサー情報がほぼ人と同じになるだけで、人を超えた運転が出来ると考えるべきだと思うのです。
もちろん、どんなに進化しても事故は起こりえます。
人間でもそうですが、突発的に発生するアクシデント、例えば飛び出しとか、回避しても回避しきれないから事故になるのです。
人間でも避けられないのが”事故”ですから、運転主体が人から車に変わったとしても、飛び出しなどの突発的アクシデントに対しては避けられるわけがないです。
あとは「事故時の責任が明確になるのか」と言うことと、「人が運転するよりも自動運転がより安全であることが社会に受け入れられるか」と言うことでしょうか。
私が思うには、まずはトラックとかバスとか。
長距離を走る夜行バスなんかは無人の自動運転の方がよいのではないかと思います。
だって、乗客が寝ている時にひとりの運転手にすべての安全を預けているのです。
運転手は人だから、眠くなることだってあるでしょうし、体調不良だってあるでしょう。
自動運転であれば、そんな濃淡がなくなるだけでもメリットがあると思います。