突然飛び込んできたニュース。
京都市がこのままでは10年後に財政破綻しかねないと財政改革案を発表しました。
京都はわたしが生まれ育った街です、他人ごととは思えませんのでちょっと調べてみました。
昨年のニュース記事ですが、京都市の予算は4349億円。
そして歳出は4543億円です。
すでに193億円の歳出オーバーで財源不足となっているみたいです。
京都市ではこの不足を補うために将来の借金返済にそなえている基金、「公債償還基金」を取り崩して補っていたようです。
せっかく貯めた基金なのに、貯金を崩して対応する。
火の車ですね、こりゃ大変なわけです。
そして、このままのペースでは2026年度にも基金が底をつくみたい。
だからこそ今です。
もう待ったなしのこのタイミングで財政改革を発表したみたいです。
財政をよくする方法は、家庭でも会社でも一緒です。
人口の多い自治体だって、やることに変わりはありません。
ひとつは、収入を増やすこと。
そして、支出を減らすことです。
京都は観光の街なので、コロナ禍で観光関連の税収が減っているのはダメージが大きいとは思います。
でもワクチン接種が拡がってきたこともあって、今後は観光とか出張とか以前と同じまではいかないでしょうが、人がある程度動くので観光京都にも活気が戻ってくるかもしれません。
そうすると観光関連の税収は増える。
けれど、たぶんそれって延命程度ではないでしょうか。
いろいろニュースを見て感じたのは、京都市は自分の実力以上のサービスを実施したこと。
儲からないことが分かっている地下鉄路線を作るとか、敬老パスとか、高い職員給与とか。
今回の改革で手厚いサービスにメスを入れるようですが、このレベルの対策でよいのかと思ってしまいます。
たとえば敬老パス、段階的に75歳まで引き上げるようですが、これって廃止でいいんじゃない?と思わないのでしょうか?
周辺自治体に住んでいる人はもともと敬老パスはないのが当たり前。
周辺都市住民と同等サービスになることは改悪だとは思えないのです。
手厚いサービスすぎません?
夕張市の破綻後の現状をみると、転落の一途と思っていいと思います。
財政破綻をすると、水道や税金その他が値上がりするだけではなく、プールとか図書館、そして保育園とか学校とか。
いろんなところでサービスの低下が見られるようになるでしょう。
さらに人口も減る。
京都はネームバリューがすごいですから観光とかはたぶん大丈夫と思います。
でも住む人が減る、昼間と夜間で人口差が大きな街になるかもしれません。