飛行機に乗る楽しみのひとつに機内食があります。
肉を選ぶか、はたまた魚か。
いっしょに何を飲みますか?とか。
私が初めて飛行機に乗ったのは、ギリシャのアテネに出張に行った時。
たしか23歳とか24歳とかくらいだったと思います。
初めて飛行機に乗っただけではなくて、海外に行くのも初めてだし、海外ひとり旅も初めて。
あらゆることが初めての、初めてづくしの海外出張でした。
当時は英語もしゃべれないですし、ほんとこわごわと出張に行ったのを憶えています。
その当時、今よりかは会社で出張費を使うのがはるかに緩かった。
会社から支給される飛行機代は、正規の料金が支給されたのです。
そのお金で安いチケットをゲットして、浮いた分でビジネスクラスで移動が出来たものでした。
今じゃ考えられない昔の話です。
安く行くためなのか、移動時間は長かった。
まぁアテネが遠いこと。まずはキャセイ航空で大阪から香港に飛んで、そこでトランジットです。
この飛行機はまだ大丈夫でした。
だって機内案内は日本語もありましたから。
当時、何が恐怖だったかと言えば英語がしゃべれないこと。
とにかく異文化が怖かったのです。
香港からはシンガポールエアーです。
当時の航空会社の中で、シンガポールエアーはすごい人気がありました。
キャビンアテンダントは民族衣装風のユニフォームを着ているのもよかったですね。
香港から出発してシンガポール着、またトランジットです。
ビジネスクラスで移動する良いところに空港でラウンジが使えるというところがあります。
エコノミーであれば空港の待合コーナーでひたすら待ちますよね。
のどが渇いてもほぼじっとしたまま数時間をがまんして待つのです。
当時はスマホもインターネットもない時代なので、話し相手もいない状況ではじっと待つしかない感じです。
でもラウンジを利用出来たので、飲み物が飲めたのはまだよかったのかもしれません。
当時はそんなこと少しも感じませんでしたけれどね。
と言うのも、飲み食いするのが嫌だった。
飛行機に乗るたびに食事が出てくるのです。
乗っている時間が長いから、一便で2回の食事があった感じでした。
たとえば、昼食と夕食です。
食事は大切だから普通に食事を頂いて降りたとします。
トランジットで次の飛行機を数時間待ってから乗り換えます。
飛行機がテイクオフして飛行が安定すると、すぐにキャビンが慌ただしくなります。
そう夕食の時間なので、機内食が配られるのです。
さっき食べたばかり…と思っても、それはトランジットしたわたしだけ。
この飛行機に乗ってきた人たちにとっては、初めての機内食なのです。
アテネまで3回トランジットをしましたから、何回食事をした?
数えられません。笑
とにかく機内食を食べるのが嫌ってなったことだけは憶えています。
機内食を何度も食べることで自身が持つリズムを狂わすのではないか。
時差ボケは機内食の回数食べ好きのせいではないか。
そうかもしれませんね。