焦っちゃだめ、まずは落ち着きましょう。
大阪のとある場所、個人経営されている医院にお邪魔して、診察してもらった時のことです。
その医院は個人経営にしてはちょっと大きめ。
手術も出来ますし、病床も有って入院可能なお医者さんです。
個人経営しているにしてはちょっと大きめな医院でした。
私の持っているとある病気を治療してもらいに行ったときのこと。
診察室から名前を呼ばれてちょうど診察が始まった時でした。
私が先生に自分の症状を説明している時にそれは起こりました。
奥の治療室から大きな音がしたのです。
その後に奥からものすごく慌てた声がしてきたかと思うと、「先生を呼んできて!」と言う女性の声までしました。
たぶんナースのかたでしょうか、奥から「治療室に先生を連れてきて!」と声が入っていったのでした。
その時は、たぶん治療中の患者さんが急に倒れたのではないでしょうか。
奥にいたスタッフでは対応しきれなくて、最高責任者である先生を呼びに来たんだと私は推測しています。
先生が奥に行っている間、私は診察室で置いてきぼり。
もうひとり先生の横に付いていた看護婦さんから、「すみません…」とハプニングに対するお詫びを言われました。
私は待つことを気にしていなかったので、「お医者さんも色々ありますねぇ」なんて分かったこと、知っているかのように返事をして、先生が戻るのを待っていました。
案の定、先生は何事もなかったかのように戻ってきました。
ほんと何もなかったかのようにです。私の診察と治療をしてくれました。
あの時、奥の治療室では確かにあせっていたのかもしれません。
診察室から出た時に、ナースとは違う医療服をきた女性からも謝られましたから。
その日、耳に届いたことばを思う出してみると、どうも治療中に患者さんが突然に倒れられたようです。
しかも意識のある無しががはっきりしなかったようで、治療室では突然にパニック状態になったようです。
でもその後は、先生が出っ張ってからは何事もなく無事でよかったです。
あの時の先生は結構かっこよく感じました。
奥の部屋ではパニックでも、先生は落ち着いた感じで焦りを感じさせずに移動していました。
しかも診察室に戻ってきた時も飄々とした感じ、「何者にも動揺しない」そんなイメージを持ってしまうくらい落ち着いていたことが好印象でした。
あの落ち着きは経験からくるものでしょうか。
たぶん私より年下だと思う先生です。
でもあの落ち着きをみると、実際の年齢なんかは関係がありません。
人生においての経験はあの先生のほうが私より先輩かもしれませんね。
詰んだかもしれない状態ではあったとしても、冷静に落ち着きはらった対応が出来る姿を私も見習いたいものです。