イオンシネマでリバイバル上映の『風の谷のナウシカ』を観たが、ひとつだけ寂しかったことがある。
四半世紀どころの話ではありません。
36年という途轍もなく長い年月を経て、私は再びスクリーンで『風の谷のナウシカ』に再会しました。
前回、映画館で『風の谷のナウシカ』を観たのは36年前、今でも憶えています。
その当時の私はもっとも多感だった19才の青年で京都に住んでいました。
少年のころからアニメが好きな子で、特に中学生以降はアニメ雑誌「アニメージュ」を毎月買って読むくらいアニメに没頭していました。
絵もかけないくせして本気でアニメータになることに憧れていた子だったのですね。
「未来少年コナン」から、「カリオストロの城」、そしてこの「風の谷のナウシカ」。
どれも大好き、今からでも観たい作品です。
あと「海がきこえる」、これも好き!
アニメ=ジブリではないですが、ジブリの映画は自分の中に確かに住み着いていました。
今、映画はコロナウイルスからの自粛解除によって、やっと映画館の大きなスクリーンで楽しめるようになりました。
でも新しい配給作品と出会うのは今はまだ難しく、もう少しだけ時間が必要かもしれません。
「今は映画館でどんな映画が観れるの?」
今、映画館で観れる映画はリバイバル上映が中心、今回見た「風の谷のナウシカ」もそうです。
36年ぶりのリバイバル上映、お値段安くて”おとな1,100円”で観ることが出来ます。
スター・ウォーズなどではデジタルリマスターにより見やすく鮮明に加工して、再上映してたりしますが、この映画はたぶん配給当時のままです。
何も変わっていません。
「何も変わっていないのか!?」
36年前にナウシカを観た人はちょっと違和感を感じると思います、私は感じました。
もしかして私だけですか??
その違和感の正体、それは安田成美が歌う「風の谷のナウシカ」が流れていないことです。
36年前の上映では、安田成美の歌う「風の谷のナウシカ」をどれほど聴いたことか。
「風の谷の~ナウ~シカ~♫」のキャッチフレーズが頭から離れなくなったあの歌です。
テレビでこの映画を観るたびに、ナウシカという言葉を聴くたびに、歌のキャッチフレーズが頭に流れてくるようになったナウシカの歌。
今回のリバイバル上映ではこの歌がありませんでした。
さみしいですね…
「風の谷のナウシカ」はもうテレビで何回も観たはずなのに、今だに映画を観て涙が出ます。
全てが懐かしくてそして新鮮でした。
すべてを知っていると思っていたナウシカですが、リバイバル上映を観て思ったことは、原作がおもしろいということ。
おもしろい原作を宮崎駿さんが映画にしたと思いきや、原作も宮崎駿さん作なのですね。
すごすぎ…もう”神”と呼ぶしかありません。