鞍馬寺での参拝と塗香について
「塗香」
さて、これはなんて読むでしょうか?
答えは「ずこう」、お清めにからだに塗るお香を塗香と言うそうです。
今年はコロナ禍で各地で開催のイベントが中止されただけでなく、各地の神社仏閣でも拝観が出来ない自粛されていました。
緊急事態宣言が解除された6月から神社仏閣でも拝観が再開されたのに合わせて、わたしは6月以降に月参りで京都の鞍馬寺まで参拝に訪れています。
毎月参拝していると季節の移ろいが目にみえて感じますし、肌でも感じることが出来ます。
2ヶ月前の9月にはまだ暑くて蝉の声が聞こえた鞍馬寺でしたが、今回は肌寒さも感じたくらいです。
今月の参拝は晴天の中なので金堂まで登るのに少し汗ばんだりもしました。
そこまでは若干の暑さも感じたのですが、さらに奥の院まで登ったときに山の冷たい外気に触れた瞬間に寒いと感じたのです。
鞍馬寺を参拝するには羽織るものがあるといいかもしれません。
山の色も前回までは緑一色でしたが、今回はレインボーカラーと言える鮮やかさです。
木々のリーフが緑から赤や黄へと色を変えて、鞍馬寺は色で季節を表していました。
今回の鞍馬寺ちょっと不思議な体験をしたのです。
それは金堂に登る途中で頻繁になにかが落ちてきました。
何度も上から石みたいなのが落ちてくる音がしています。
木の上からなので石ではないですね、たぶんどんぐりが落ちる音だとは思います。
でもここは鞍馬寺です、天狗さんがいても不思議ではありません。
それは天狗さんのいたずらだったのかもしれませんね。
今回、鞍馬寺では参拝するだけでなく「塗香」を購入したいと思っていました。
塗香は体に塗りつけるお香、からだを清めるのと香りがします。
香りを表現すると、お寺の香りというか、仏間の香りというか、とにかく”和”の香りがします。
嫁はシナモンのような香りとも言っています。でも私にはシナモンの香りが分かりません…。
ネットのつぶやきで金堂で「塗香」を売っているのを知り、塗香を調べれば調べるほどに欲しくなっていたのです。
価格も小さいほうが500円、大きなほうが800円。
そんなに高くないので大きいほうを買って帰りました。
買って思ったのは香りがすごいです。
買った後にふくろに入れてくれたのですが、袋の上からでも十分に和の香りが拡がるのが分かります。
境内で手にとってからだに付けて”お清め”したら、しばらくは和のテーストを感じることが出来ました。
当然、時間とともに香りは薄れていきましたが…
家で塗香を置いた部屋には今でも”和”の香りが拡がっています。
しばらくは楽しめそうです。