伝統は続けてこそ伝統です。
七福神の一神、えびす様が祀られているえびす神社。
えびす神社では毎年1月9日〜11日に十日えびすが行われます。
毎年この時期に多くの参拝者がえびす神社に集います。
私もそのひとりです。
ご近所のえびす神社にしあわせ祈願のために毎年お参りをしています。
今年の十日戎はどうだったでしょうか?
分散した初詣でが呼びかけられた年ですから例年より少ない参拝者でしょうか?
でもお参り出来る期間が3日間の期限付きなので分散するにも限界がありますよね。
ネットで今年は参拝出来るのか?参拝のしかたはあるのか?などを事前に調べてみました。
どうもいろんな制限を付けているようです。
ですが参拝は出来るそう、一方通行だとか日本一大きいえびす像には触れないとか…
参拝可能ならばマスクを付けてさえいれば参拝出来そうです。
追い返されたり入場出来ないことはなさそうなので「河内のえべっさん」に行ってきました。
近くの商店街まで来て分かったのは、今年は屋台が出ていません。
例年であれば歩道も商店街もあちらこちらに屋台が出ていて歩行することさえ滞りがちなのですが、今年はスイスイと移動が出来ます。
屋台を覗くことを楽しみにしている家族や子どもたちには寂しいかもしれません。
でも参拝だけが目的の私にとってはありがたいくらい、歩きやすい空き具合いでした。
ただ空いているのは周辺だけです。神社へ入場するのには行列が出来ていました。
みなさん粛々と列に並んでいます。
大声でしゃべる人もいませんし、入場制限している訳でもないので列は少しづつですが前に進んでいます。
参拝者はどうでしょうか?例年並みに感じます。
毎年入場するのに列を作っていたので変わらない感じです。
神社前では入場時にアルコールを手に吹きかけてもらえます。
お参りするだけであればどこかに触れることがないのにと思いつつ、私もお清めのつもりで吹きかけてもらってから参拝しました。
境内の列間隔はソーシャルディスタンスです、幅を持たしていました。
小学生が体育時間に並ぶときの「大きく前に並べ!」が出来るくらいの幅です、大きめのスペースが取られていました。
いつもの年では参道の左右に巫女さんがいっぱいの境内ですが、ことしはちょっと少ないのが目に付きます。
さらに目に入ったのは、日本一大きなえびす様。
えびす様までマスクしています…時代の変化は神様にも影響があるようです。
神様も大変ですね。
私は伝統とか伝統行事とかは絶やしてはいけないものがあると思うのです。
他の県では数百年続いてきた伝統行事をコロナ禍で縮小したり休止したりした話を聞くと、私は寂しくなります。
我々の持つ日常や常識を破壊するコロナであっても、時代の変化に対応して生き残る方法は考えられなかったのでしょうか?
伝統を伝えてきたのはなんの為だったのでしょうか?
今だけガマンするとか1年だけ様子見る考えでは、時代に取り残されるだけ。
そんな複雑な思いはちょっとだけにして、来年も無事に十日戎にお参り出来ることを楽しみにしておきます。