わたしは映画『すずめの戸締まり』を観てなぜ泣いたのか?
新海誠監督の最新作、『すずめの戸締まり』を観てきました。
もういっぱい期待して楽しみしていた作品の鑑賞です。
朝5時半すぎに家を出て梅田の映画館前に6時半少し前に到着です!
すでに10人以上が並んでいる!?
わたしも並びましたが、「チケット持っているのに並ぶ必要あるの?」と思いながら整理券をもらうと……どうもグッズ売り場の整理券だったみたいです。笑
この映画の感想ですが、、オープニングとエンディングの感想が大きく違う映画です。
と言うか、エンディングをしっかりと観ないと全体が見えない繋がらない映画です。
わたしだけかもですが、オープニングからしばらくはまったく訳が分かりませんでした。
と言うのは、すずめが道ですれ違っただけの男性に惹かれすぎていたから。
いくらイケメンに出会ったと言ったて、あそこまで執着する??
学校休んで探しに行く??
ちょっと普通じゃ考えられません。
そんな矛盾だらけに感じる出会いを除けば、映画は新開マジックをびしびしと感じました。
背景もシーンも映像はとてもきれいだったですし、キャストもぴったり当てはまっていいました。
ストーリーは過去の大震災がベースにあって、地震をテーマにしています。
地震を感じさせながら、全国にある災のもとになる「後ろ戸」と言うドアを閉めていく物語。
もちろんコミカルなラブコメ作品でもあります。
すずめと椅子にされてしまった草太のストーリー。
これらの要素がテンポよく展開されるので、2時間2分の上映時間が短く感じさせられました。
「すずめの戸締まり」は、すずめが色んな人と出会って触れ合い成長していくストーリーでもありますが、すずめの根底にあるのは「死ぬのは怖くない」と言う意識です。
震災で母親を亡くしたが自分は生きている。
このことから、「生死と言うのは裏表で、生きているのも死ぬのもそれは偶然である」そう云う思いがある。
これがすずめの行動力となって彼女を動かします。
今思い返すと、ラスト30分くらいずっと涙が出ていました。
それはなぜか?自分でも分かりません。
それほど強烈なシーンがあったのか?
それほど悲しかったのか?
それほど……
今言えるのは「分かりません。」と言うこと。
でも確実にこころに伝わる思いが感じられた映画です。
アニメは社会的にかなり認められてきました。
でもまだ主流ではなく、人によっては話が通じないオタク文化と思われています。
わたしはそこが悔しい。
アニメだから伝えられる、と言うか、アニメでしか表現出来ないことあると思うのです。
この映画、わたしはもう一度観たいと思います。
すべてを知ったこの目で、一度観た知識を持って、もう一度最初から観てみたい。
そう思わせてくれる映画でした。