人生120年、『人の寿命=脳の寿命』になる話を聴講した。
私は今50代。
50代は人生でいえばちょうど真ん中あたり、確かに中年ではあるが心は若い頃のままだ。
人生のちょうど折り返し地点をターンしたばかりだと思っている。
今日は辛坊治郎さんの講演を聴講した。
色々と笑いを織り交ぜた楽しい話を聞かせて頂いたが、その中に年金と寿命のことについての話があった。
人間はそのうちに120歳まで生きれるようになるという話だ。
それはどうしてか?
まずはがんの治療薬。
今は末期がんの患者でも薬でがん細胞がなくなるらしい、そんな時代になっているそうだ。
薬で2割のひとは完治して2割のひとにはがんの進行を抑える働きをする、そんな薬があるそうである。
ではあとの6割の人は?
残念ながら6割のひとには薬の効果がないらしい。
飲んでみないと薬が効くか効果なしかが分からない…なんとも悩ましい薬が出来てきたみたいだ。
薬によって不治の病であったガンがなくなれば寿命は確実に伸びる。
次はIPS細胞の山中教授。
辛坊治郎さんが山中教授に聞いた話では、あと10年もすればIPS細胞を使って全ての臓器は作れるようになるようである。
まさに夢のような話である。
でもそんな夢の話でもただ一つだけ作れないのがあるらしい。
それが”脳”。
人間の脳だけはIPSで代替えを作ったとしても記憶とかを移し替えることが不可能なのだそうである。
なので『脳の寿命=人の寿命』ということになる。
脳の寿命は?というと、120歳なのだそうだ。
ということは人間は120歳まで生きれるようになるそうである。
これまでは会社人生で60歳定年を迎え、退職金を受け取るとする。
平均寿命の80歳までと考えて毎年20分の1ずつを取り崩して80歳で寿命…。
なんて人生設計を描いていればよかったが、どうも違うらしい。
80歳では人生は終わりません。
80歳まで生きたひとは、あと40年生きないといけないようである。
これは私も想定以上のこと、ほんとびっくりした。
いくら山中教授が酒の席で辛坊治郎さんに云ったとしても、そう遠くない将来に実際起こるであろう未来だと思う。
120歳まで生きると人生設計するならば、私の場合であと70年近く残っている。
今まで生きてきた以上に時間がある。
ならば65歳で老後とか云ってはいられない。
お金の面でも年金は今よりもっと当てにしづらくなってくるだろう。
受け取る金額は今の半額以下になってる可能性が高い。
だって受給者の受け取り期間がいまより更に長くなる。
支える労働人口は減るのにである。
私はみんなが老後についての考えを改める時期に来ているような気がしてならない。