「誰が悪い?」、野球のグローブを失くした話。
まだ私が少年の頃、毎日毎日野球をしていました。
毎日暗くなるまでボールを追いかけて、シャツが黒くなっても気にしないくらい。
ボールが見えなくなるまでクラスの仲間と一緒に野球していたと思います。
あれはいつ頃だったでしょうか?
たぶん小学3年生か4年生!?
いや5年生や6年生でも野球をしていたかもしれません。
ちょっと記憶があいまいですねww
少年のころは野球が好きすぎて、いつも自転車の前かごにグローブを入れていました。
放課後に公園で野球をする約束の日もあるが、約束がなくたって公園に自転車を走らせたら誰かが野球をやっている。
もし知り合いが野球をしていたら混ぜてもらう。
少年のころにはそんな日をずっと過ごしていました。
その頃の遊びといえば野球!!
野球の記憶ばっかりかもしれません。
ある時いつものように”暇”にしていた私は、わが街でぶらぶらと自転車を走らせていました。
しばらく走っていると同級生ふたりと出会います。
あまり仲良くはない、少ししか話したことがない、けれど同じクラスの友だちでした。
しばらく同級生の家の近所で駄弁っていたと思います。
そのうちに誰かが「野球やろう!」と言って、本当にやることになったのです。
いつもは持っているグローブ、でもその時はグローブがなかった。
家まで取りに帰ろうかとも思ったのですが、同級生の親がもう一個あるからとグローブを貸してくれると言ったのです。
普段は物を借りることがとてもイヤに感じる私です。
ですが、「借りたらいいやん」って感じのその場の雰囲気に流されて…借りることにしたました。
公園まで行って野球をしたのはいいのです。
いつもと同じでとても楽しめました。
でも失敗したのは借りたグローブをそのままで帰ったのです。
自分のグローブじゃないから、そのままその公園に置いて帰ってしまったのでした。
グローブを貸してくれた同級生も何も言わず、私にグローブを貸してることを忘れているみたい。
同級生もそのまま帰りました。
わたしもそのまま帰ったのです。
普段に人からものを借りる習慣がない私です。
少年の頃には、借りたものを返すときには「ありがとう」って言って返す。
そんな基本的なことすら当時は知らなかったのでした。
次の日に学校で、その同級生から「グローブどした?」って聞かれました。
その場は「知らへんで。」と答えたような気がしますが、その日の放課後に相手親からわたしの親に「グローブを返してもらっていない」と連絡が入ったのでした。
だからイヤなんです、お仕着せで貸したくせに…!
当時はそんなことを思っていたかもしれません。
嫌ならイヤって断る勇気が当時の私にあったならば、違った結果になったかもしれません。
でも最終判断は自分自身でしたのです。
もし「誰が悪い?」と言われると、「それは私です」と言う答えになります。
野球好きだった少年の苦い思い出でした。